あはは・・・続き書いちゃった・・・。
大丈夫かな。
文才、コンビニで売ってないかな・・・・。
そうだ、今回が1話です。前回のがプロローグなんで!
タイトルややこしいですね~。
ごめんなさい、フロイライン。
Flower of sea
―Ⅰ―
「この城ができる200年ほど前の話だけど、その時は上半身が人間、下半身が魚という人魚といわれる生物が確かにいたんだ。当時はその人魚も陸に上がって、人との交際も多くあったんだけど、ある異国の旅人が人魚は魅惑の声で人を引き寄せて殺してしまうという民間の伝承をここら一体の人間に伝えてしまった。それを信じた人間たちは、人魚を大勢殺してした。生き残った人魚はきっとほんとうに少数だと思うけれど、以来陸にも海にも顔を出さなくなってしまって、だから人魚は今も伝説上の生き物になっている。ちなみに言うと、人魚の別名はローレライ、メロウ、セイレーン、ハルフゥ、違う大陸ではリーだとか呼ばれてる。捕捉で説明すると、人魚の肉っていうのは不老不死の秘密があ―――――・・・・」
「うっるさ――――――い!!!!ユリウス貴様!いい加減やめないか!!」
「ノエル・・・?そっか、俺ノエルとここに来たんだっけ。」
ユリウスがマシンガンのように動いていた口を止め、目をパチクリと瞬く。
横では砂浜に足を取られながら、眉をひくひく動かすノエルがいた。
「手を貸してほしいと言われて、仕方なくこんな海辺に付いてきてやったというのに・・・お前と言う奴は!・・・・人魚伝説?そんなこと僕だって知っている!!」
いきり立つノエルは叫んだ拍子で慣れない砂浜に足をすくわれた。
ユリウスはぶつぶつと青く太陽を映す海へ足を進める。
「やっぱり人魚の歌声って何か不思議な魔力が籠っているのかな?というより、本当に人一人を操る力なんてあるのかな。でもそういう魔法は確かに存在しているわけだし、でもそれは闇属性特融の魔法で、でも人魚は生体から考えて水属性って考えるのが妥当だと思う・・・・ああ、どうしよう!意味が分からない!!」
「話を聞け―――い!!仮にもおまえはこの国の王子だろうーーー!!!」
(ひゃっ!?)
突然響いた大声にルルは思わず海の中へもぐった。
15歳の人魚といっても水音の調節は出来る。
だから彼らは、すぐそばの岩かげから自分が覗いていたことなど気づいてはいないだろう
「とってもびっくりしたわ!」
ドキドキと高鳴る胸をおさえてルルはにっこり笑う。
(ふふ、でも浜辺に来てすぐに人に会えちゃうなんてラッキーだわ!)
海の中からでもはっきり二人の青年たちの姿は見える。
ルルは角度によっては虹色にも見える美しい瞳をじっと彼らに向けた。
(えーと、青い目に髪をしたこの人がユリウスっていう人で・・・・、向こうで砂にまみれているちょっと変な人が・・・ノエル?)
ユリウスはルルの方、つまり海の底をじっと見つめながら、ぶつぶつと人魚のことを考えているようだ。
「・・・・。」
ルルはゆらりと尾ひれを泳がせる。
自分は人と仲良くなりたい。そう思ってここにきた。
けれど、人と会う前に祖母に注意されたことを思い出す。
(ちゃーんと、良い人と悪い人を見極めなさい!だったよね!)
ルルはひとり気合いポーズをとって、上をぐっと向いた。
(たぶん、大丈夫!!)
からだが再び太陽のもとに照らされる。
とたんに勢いよく水を蹴る尾ひれ。
飛び出すイルカのように美しい曲線を描く人と魚の半身。
「あのね、意味が分からないなら仲良くなればいいと思うわ!!」
水しぶきで濡れる白いマント。
ぽかんとしたように見開く瞳は生まれ育ったこの海より少し淡い。
けれど、まっすぐで子供のような無邪気な瞳に親近感がわく。
ルルは驚きで落ちて大きな杖をパシッととった。
しばしそれを見て瞬いたが、何かわかると嬉しそうに微笑んだ。
「ふふ、おばぁちゃんと同じ魔法使いさん!会えてとってもうれしいわ。」
呆気に取られる群青色の王子と、美しい金髪に砂をのせた青年にルルは嬉しそうに笑顔を向けた。
[4回]
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