こんにちわ~。
なんか 格好つけて書いちゃったぜ!
へたへた!
けれど、かきたかった!
ルルちんがアルルンを裏切っちまう話♪
意味わかんないけど、見たルカわれ~という方はまぁどうぞ?
紅い糸が切れたとき
人の心とは、こんなにも簡単に変わってしまうものだったか。
彼が残酷な形で私を裏切ったとしても、どうでもよくて、
ただ、彼が大好きで、傍にいて欲しかったから。
だから、ちょうど一年ほど前、
私は彼の予想を大いに裏切る形で見えない鎖で縛りつけた。
自由を奪い、私が望む言葉、行動を笑って引き出した。
彼もそれを楽しんでいたから。
確かに私には意地悪なその表情が、全く酷薄にも残酷にも見えなくて、
彼の楽しみを、快楽を、望むものをたくさん与えた。
奪って、奪われ、与えて、与えられて。
彼にとっての命がけのゲームは、わたしにとっての命をかけた“恋愛”だった。
だけど幸せだった。
たとえ、疲れていても、
本音が見えなくても、
”彼が好きな私”なら、
このゲームだって好きになれると思っていた。
なのに
どうして鏡は、
彼を映さないのだろう。
「嘘・・・・。」
一定の時刻、固まっていた足はズルリと後退した。
唱えたままで杖を握りしめていた手から力が抜けた。
(どうして、・・・?)
目を見張ったままそこから動けない。
大変、大変なことがここで起きているのに。
「わたしは、アルバロが“好き”、よね・・・?」
確かめる?
もう確かめてしまった。
「鏡が、壊れちゃったのかしら?
・・・エルバート先生に伝えておいた方がいいわよね。」
<シアワセ>
そうだった?
後ろの方で、靴音がした。
とたんにルルの肩が跳ねあがる。
きっと、呼ばれてきたに違いない。
この鏡に。
急いで、姿が見られないうちに走った。
今まで動かなかったのが嘘のように。
「はぁっ・・・っ」
大好きだよ、ルルちゃん。
・・・・・。
あれ~?俺が愛の言葉をささやいて上げているのに、君は何もしてくれないの?
・・・な、なにをさせるつもりよ!?
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
――え、ちょっと近づいてこないでよ!ここ廊下!・・・てキャー!!
見えない壁があったのは確かだ。
けれどその距離をうめあうこと、否、ルルがアルバロに壁を壊させるように仕向けること。
それがゲームの本題だった。
なのに、仕向けるどころか、ルル本人が、壁をないものにしてしまった。
何ヶ月か試していないわ、と出来心で唱えたのだ。
意気揚揚と、これで彼を呼び出してしまえと。
「なのに、どうして・・・・・!?」
―――あの人に、優しくされたからだろうか。
手ひどい事を言われて、傷ついた時、一番に慰めてくれるのがいつもあの人だった。
だから、それだけで私は、絆以上の関係で結ばれた人を裏切ったの?
「永遠なんて、ないの?」
否定したい。
けれど、口からでるのはきっと嘘。
鏡を壊してしまいたい。
けれど、それは認めること。
(・・・・アルバロ!)
刻印が導くままに足を進めて扉を開けると、派手な色合いの髪の毛が夕日に照らされている。
一瞬、本当に彼かな、と思ってしまった自分に頭がグワンと痛みを訴えた。
カツン
アルバロは、ルルが声をかけても気づかないフリする時が多い。
どんなに悲しいことが合って、消え入りそうな声で頼っても、彼は”次”を想像して勝手に楽しんでしまうのだ。
それが、<シアワセ>だった?
声ではないけれど、消え入りそうな気配でそっと背中を抱きしめた。
「アルバロ・・・・。」
「ん?なにかな、ルルちゃん。」
愉悦を含んだいつもの声。
(ここに、私の好きな人はいる?)
わずかに傾けてくれた男のからだを押すように、ルルは顔を深くうずめた。
「どうしたの?黙っているとわかんないよ。」
自由を奪い、永遠を誓ったあなたに何と声をかければいい?
「・・・・・・・・・」
「・・・ルル?」
まわした手を、ぎゅっと握りこむ。
刹那、いつもの感触がないことにルルは背筋が凍った。
「・・・ま・・・魔法を、・・・・・失敗、しちゃったの・・・・」
あなたを放そうか、
そう思っていたのに。
(杖、・・・鏡の前。)
黒とも赤とも言えぬ刻印が、形ではなく心まで刻んでくれていたら。
(ねぇ、アルバロ。わたしをもう一度惑わして。)
どうか嘘をついて。
[3回]
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