この前の記事に、妄想するしかない時間があったって書いたではないですか?
そのとき真剣に考えたネタです。
・・・・まぁ、見てくれたら、うれしいな。
あ、でもこの前書いたアルバロとルルの話ではないですよ!?
人魚パロです。
パロディー嫌な方や、二次創作苦手な人は回れ右っすよ!!
じゃあ手始めにプロローグから。
Flower of sea
~prologue~
わたし、おばぁちゃんのお話大好きよ。
だって、ここには無いことをたくさんお話してくれるから!
それに、綺麗な珊瑚や貝殻の飾りをつくってくれるその魔法は、
陸で習ったものなのでしょう?
おばあちゃんと同じ人間が良かったわ。
でもそれだと、海のなかのおいしい食べ物が食べれなくなっちゃう。
・・・・そうだわ、陸に行って人と仲良くなればいいと思うの!
私がその人に海の大好きなデザートを上げて
、
その人は私に、大好きな食べ物をおすそ分けしてくれたらいいと思う。
うんうん、それでいいと思うの!
万事解決ね!!
・・・・・・・・・・・・
海で魔女として有名な祖母の約束は守った。
長い手を上に向ける人魚の少女は期待に胸をふくらませて、
頭上を照らす光に向かって尾びれを勢いよく泳がせた。
「15歳になるまで我慢したかいがあったわ!
きっと人の世界はキラキラしていて、おばぁちゃんの言ってたマカロンみたいに素敵な場所よ!」
少女の不思議な色合いの瞳は、光に近づくにつれ輝きを増していき、
少女は大きく海の中で息を吸い込んだ。
「ん!」
身体の周りで水が飛び散り、ひんやりした気が体を包む。
「寒いわ!・・・て、あれ、よかった。きちんと息は出来るみたい!」
何度か肺をふくらませてみたが、少し違和感を感じるだけで息を吸うのに支障はない。
他の人魚であれば、地上に出ただけで息が苦しくなり、そのままでいれば魚と同じように窒息死してしまう。
「やっぱし、人間だったおばぁちゃんの血のおかげね!」
改めて周りを見渡す。
初めて見た“上の世界”は、とにかく明るかった。
太陽が少女の真珠のような肌を照らす。
空気が海より冷たいけれど、心地いい。
顔を上向かせると、海とは違う淡く美しい青に、白いものがゆったりと泳いでいる。
「すごい!とっても素敵!食べちゃいたいぐらい綺麗だわ!!」
砂糖菓子のように甘そうな髪をなびかせて、届かない光に手を伸ばす。
「はじめまして!私の名前はルルよ。これから仲良くしてね!」
[1回]
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